
愛媛県の西南部に位置する松野町は、鬼が城山系や戸祇御前山系など1,000メートル級の山岳に囲まれていて、 宇和島市・鬼北町および高知県四万十市に接する県境の町です。町の総面積は98.50平方キロメートルで、 そのうち84%が山林原野に占められるなど急峻な地形が多く、わずかな耕地や宅地は、主に四万十川の支流である広見川・目黒川の流域に開けています。
気象条件は概ね温暖で農作物の生育に適していますが、鬼が城山系で宇和海と隔てられているため比較的寒暖の差が激しく、
冬季は季節風が強く厳しい寒気に見まわれ、夏期は高温多雨となります。また、地形と河川の関係からしばしば濃霧が発生します。


本町の南部を流れる目黒川の源流部分には、足摺宇和海国立公園に指定されている「滑床渓谷」があり、 滝や深淵、奇岩が連続する清流の美しさから、西日本有数の渓谷として評価されています。渓谷のシンボルである「雪輪の滝」は、 巨大な一枚岩の上を清流が淡い雪のような紋様を描いて滑り落ちる美しい姿で、日本の滝百選にも認定されています。
また、渓谷を囲む山岳部には、日本の南限に近いブナ林をはじめ天然林が広範囲に残っていて、
松野町はこれらの豊かな森林資源を背景にして「森の国」というキャッチフレーズでまちづくりを推進しています。
町の中央部を貫流する広見川は、日本最後の清流と呼ばれる四万十川の最も大きな支流のひとつで、
町内を悠々と蛇行しながら豊富な水量で田畑を潤し、県境を越えて高知県四万十市で本流と合流し、遙か太平洋に注いでいます。
また、優れた自然景観や貴重な生態系が現存しており、天然ウナギや川ガニ、アユなどの水産資源も豊富です。
松野町について詳しくは 松野町公式ホームページをご覧ください。